肩が触れる距離 ヤギシタヨシカツ写真展

ムンバイでヘルメットをかぶり笑顔を向ける少年のモノクロ写真

Yoshikatsu Yagishita Photo Exhibition

肩が触れる距離

ヤギシタヨシカツ 写真展|Mumbai, India

2026.5.28 Thu – 6.16 Tue 暮らしと珈琲 東京 Gallery Talk 5.30 Sat 15:00

一昨年、インドのムンバイを歩いた。
やっと手に馴染み始めたライカを連れて。

あの街では、人と人の間に距離がない。最初は戸惑い、やがて、その近さに身を預けるようになった。

街を歩いていると、しょっちゅう声をかけられた。「俺を撮ってくれ」「うちの子を撮ってくれ」。撮ると、彼らはお礼にチャイを買ってきた。ポリ袋から地面の紙コップへ、一杯ずつ注ぎ分けて。名前も知らないおじさんと肩を並べて、驚くほど熱い甘い茶を飲んだ。言葉はほとんど通じない。それでも紙コップは、確かに私の手にも届いた。

撮ることは、奪うことではなかった。あの街の懐にしばし預けられて、肩の触れる距離から見させてもらった、ということだ。

ここに並ぶのは、そんなムンバイの、ささやかな一瞬たちです。

会場では、インドの珈琲豆もお分けしています。あの紙コップの、遠い分け前のようなものとして。

ムンバイの街の上空を鳥が飛ぶモノクロ写真
ムンバイの路上に立つ犬のモノクロ写真
ムンバイの路上で人々が過ごすモノクロ写真
乗り物の中で大人たちに囲まれる少女のモノクロ写真

肩が触れるほど近い距離で出会った、ムンバイの人々と街の時間。
珈琲とともに、ゆっくりご覧ください。

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