この写真の例では「ケント紙」と呼ばれる紙を使っています。四六判(しろくばん)というサイズです。写真用品店にも有りますが、画材屋さんで買った方が安いです。
白いケント紙を買いましょう。白という名前になっていても、クリーム色など少しだけ色が付いている場合が有るので注意してください。
後ろに立っている白い板は、スチレンボードと言います。5mm程度の厚さです。
光を反射させる時にも使ったりします。
ここで使っているスタンドは、ペーパーを垂らしているものも、スマホを固定しているものも、同じ種類のスタンドです。
センチュリースタンドと言って業界では標準的に使われているものです。角度が自由自在に調整出来て、しっかり固定出来るのがメリットです。
ペーパーを止めているクリップは、文具屋で売っている伝票用のクリップです。
いずれも同じ様な感じでペーパーを丸くカーブさせて、床と奥の壁の境が判らない様にしています。
ケント紙は消耗品です。
汚れたら入れ替えます。
ちなみに、多少の汚れでしたら、消しゴムで消す事も可能です。
ただ、捨てる前に、裏表、上下を入れ替えて使えるのでチェックしてみましょう。多少の汚れだったら後の画像修正でも対応可能ですが、扱う数量によってどちらが効率が良いか?を考えましょう
商品のイメージによっては、白以外の色を使う事も有ります。
こちらは、私の仕事で大人の男性向けの商品を撮影した時の画像です。
この様に、ターゲットによってイメージを変えて商品を演出する事も可能です。
黒のペーパーを使っていますが、写真の露出(明るさ)の調整でグレーに見えています。
上の例ではケント紙を使っていますが、頻繁に撮影する場合はロールペーパーを使った方がコスパが良いかも知れません。
この様な商品です。
商品を置いたりしている内に汚れたり折れ目がついたりしますが、ケント紙だと一枚ごとに捨てる事になります。
しかし、ロールペーパーは汚れた下の方だけ切り取って使う事が出来ます。
頻繁に使う商品のサイズによって、背景紙の幅も選べます。
正面から望遠気味で撮影すれば、背景紙の幅は狭めでも可能ですが、アングルが限られてきますので、可能な限り広い幅のペーパーを使ったほうが、アングルの自由度が高いかと思います。
もしかしたら、最初はケント紙で撮ってみて、どれくらいの幅が欲しいかを経験によって知ってゆくのが良いかも知れません。